服部真二賞の受賞者に贈られるトロフィーは、受賞者の輝かしい未来と、セイコーのモノづくりの歴史とを表現するために、「江戸切子」と「クオーツ時計」クロックとを組み合わせて作られています。
セイコーの創業者である服部金太郎は1892(明治25)年に、古くからモノづくりの町として栄えた墨田の地に精工舎を設立し、掛時計(クロック)の生産を開始しました。そこから始まったセイコーの歴史の中でも、世界に先駆け小型化・実用化に成功し、その後世界標準となった「クオーツ時計」は特筆すべき挑戦の結晶です。
一方の「江戸切子」は、江戸時代 墨田川以東の墨東地区にて広く生産されていました。
明治以降も素材や技法の研究により進化を続け、現在は東京都および国の伝統工芸品に指定されています。職人の手によって創り出される美しい輝きは、いつの時代も人々を魅了しています。
受賞者の未来を現わすように輝く「江戸切子」に、セイコーの歴史が詰まった「クオーツ時計」のクロックを組み合わせたトロフィーには、受賞者の方々にこれからも創造と挑戦に満ちた新たな時を刻んでいただきたいという想いが込められています。
